前回は大人の矯正装置について投稿させて頂いたので今回は子供の矯正(小児矯正)の装置について簡単にお話します。
小児矯正で使用される装置は大人の装置と比較してバリエーションに富んでいると思います。
アゴを広げる拡大装置であったり、受け口を治療するマウスピースの装置があったり、出っ歯を治療するための筋機能装置(口の中の筋肉を利用する装置)であったり様々です。
まだまだあります…。その中で小児矯正装置でよく使用される拡大装置について述べてみたいと思います。
歯の大きさに対してアゴの大きさが狭いために歯がデコボコしてしまったり、ガタガタになっているお子さんに使用していきます。
装置の中央部分のネジを回転させることにより、装置自体が横に拡大され、その拡大する力がアゴに伝わり、アゴが拡大されていきます。
取り外しのできるものと、できないものがありますが、取り外しができるタイプのものは小学校から帰宅後、お食事、歯ブラシの時以外は基本的に口の中にいれてもらいます。

なかなか装置を装着できないお子様には、取り外しができない装置をおすすめする場合もあります。
アゴが拡大されると歯をきれいに並べることができるスペースができるので、徐々にでこぼこの歯がきれいな歯並びへと変わっていきます。
こうして小学校頃から矯正を始めることによりアゴを拡大して大人の歯が生えてくるスペースをつくり将来はなるべく歯を抜かずに治療をできるように繋げることができます。
そう言った意味では、小児矯正は矯正治療の中でも重要な役割を担っています。ちょっと長くなりましたね…。